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本日も三鷹から 

やらしい事考えてます

【名作】ドラマ版「沈まぬ太陽」は史上最高のビジネスドラマだった

ドラマ批評

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年9月25日

 

今年最大の目玉ドラマだった山崎豊子原作の「沈まぬ太陽」が完結した。

 

本作はWOWOW開局25周年を記念して製作された全20話の大作だ。

 

20週間に渡って放送されていたわけだが、こんなに次が楽しみで仕方ないビジネスドラマは初めてだった。

 

ざっくりとした概要をいうとすると、

 

賄賂や横領がはびこっている国民航空という企業(どうみてもJ◯L)で働いている2人の男が企業体質を改善しようと努力していた。労働組合ストライキをきっかけに1人は正面から闘い続ける事を選択し、1人は権力を得てから闘う事を選択。徐々に2人は対立していく。そんな2人の油が乗りきった頃にあの日本史上最悪の墜落事故が起こり、事態は目まぐるしく変化していく。

 

 

 

 

この作品は小説界の巨匠である山崎豊子さんによって1995〜1999年に渡って連載され、後に単行本として700万部を売り上げている。

 

2009年には映画化もされている。

 

 

以下、感想として

 

史上最高な理由

その①  えぐい

今回WOWOWによって放送されたわけだが、どうしてこうもWOWOWのビジネスドラマというのは面白いんだろうか。「空飛ぶタイヤ」にしても本作にしても、とにかく暗い。見ていて胸が締め付けられる。上司や取引先とのやり取りにリアリティがあり過ぎる。

何より、地上波では絶対に放送できないえげつない原作を取り扱っている。誰もJALに乗らなくなってしまう。

 

史上最高な理由

その②  役者の演技が凄まじい

主人公の恩地を演じる上川隆也の自分の誠実な心を絶対に曲げない姿勢と、出世のために自分を殺してどんどん悪事に手を染めていく渡部篤郎。脇役達の賄賂や商談の緊張感もまるで目の前で見ているかのようだった。ラストシーンもこの2人で終わるのだが震えた。泣いたのではない。心が震えた。

 

後、温水洋一もキョドリ具合が一級品だった。

 

史上最高な理由

その③  テーマ曲が史上最高

テーマ曲が壮大過ぎる。かっこよすぎるのだ。途中、恩地がアフリカでの勤務となるため、アフリカを意識した楽曲なのだろうが、またこの曲がね。堪らないんですよ。

歌じゃないのがポイントである。歌詞をつけるとすれば「アーアーアーア〜」みたいな感じなのだが、とにかく太陽が見たくなる。明日は夕日を見に行こう。

基本的にドロドロしている内容だがこのエンディングで毎回最後は爽快な気分になれる。そして考えさせられる。

 

 

史上最高な理由

その④  事件(事故)の規模が規格外

1番の見所は520人もの犠牲者が出たジャンボジェット墜落事故の時の国民航空の対応だろう。これは実話である。これまた人間関係や保守の姿勢がえぐい。保身の事しか考えない会社のトップ達と遺族を1番に考える現場の人間達。トップ層は人間の血が通っている人が下す決断とは思えない場面がいくつもある。

Wikipediaの事故解説を読んでいるだけでも涙が出てくる。是非読んで頂きたい。

日本航空123便墜落事故 - Wikipedia

 

現実世界の遺族の傷は今なお癒えていない。

 

恩地のような人間が今のJ◯Lにもいることを祈るしかない。

 

 

 

 

 

こういうドラマ製作の姿勢こそ今のテレビ業界に求められている事だと私は思う。久々に心が震えるドラマを見られた。

 

1人でも多くの人がこのドラマを見ることを祈っている。